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秘境に迷い込んだ






この事件は一生涯忘れられないだろう。。。











秘境パプアニューギニア





以前から興味があり1度は訪れてみたかった





今回念願かなってやっとパプアを訪問する事ができた











しかし





入国時から問題多発であった











オーストラリアからポートモレスビー(パプアの首都)へ向かう飛行機





巨大サイクロンの影響で数時間遅れてしまった





パプアでの国内線乗り継ぎ便の時間はあまり深く考えておらず
(なかば無理だとあきらめていた)





私はのんきにパプアに入国していた





チケットを手配してくれた旅行会社には





事前にサイクロンの影響がわかっていたため





国内線乗り継ぎ便を遅らせ、遅れに間に合うように配慮してくれていた





そんなことなどつゆ知らず





デカい荷物(サーフボード)を受け取り





ほぼ列の最後にイミグレーションを通過していった





そしてエアーニューギニのカウンターにとぼとぼと相談に向かっていった





すると





15分前に国内乗り継ぎ便のチェックインがクローズしたと言う





「えっ!?」





もしかして間に合ってた!?





しばらく係員と奮闘したがよい結果は得られなかった











ここからが力の見せ所





カスタマーサービスに向かい





次の国内線の便に振り替えてもらうよう交渉を開始した





係員の返答は





「今日はもう便がありません、明朝また来て下さい」





「そして、そのチケットを120キナで購入してください」とのことだった





「えっ無理、宿もないしお金も払いたくない」としばらくゴネた
(このときには1キナいくらかわかっていなかった、かなりのんきですねー笑)





しかし彼女(係員)の表情はまったく変わらず冷たいものであった





しかたなく120キナ(4000円くらい)を払いチケットを購入





さて宿はどうしようかとその場で考え始めた











すると突然その場に神が現れた





なんと日本語ができるスタッフが私のもとにやってきたではないか





IMG_1547.jpg





右はしの彼





迫真の演技で彼に事態の深刻さを説明すると





なんと、この問題のすべてを解決してくれたではないか











チケットは無料で明日の便に振り替えてくれ





今晩の宿の手配もしてくれた





行き帰りの空港までの送迎に





晩のディナーと朝のブレックファストも付けてくれた
(バイキング)











形勢大逆転!





先ほどの女性スタッフを尻目に





この空港で最も頼りになる彼





いや、





この瞬間この世界で最も頼りになる彼と一緒に一路送迎バスの乗り場に向かった





着いた先のホテルは超豪華
(といってもみなさんにとっては普通だと思われます)





DSC03121.jpg





これで





パプアでの私の初めての宿泊はとても快適なものとなった











そして翌朝





振替便に乗るため、ホテルから空港まで送迎してもらい





目的のアイランドリゾートを目指す事となった





(中略)





南の島での楽しい5日間はあっという間





ふと気付くともう





帰国の日がすぐそばまでやってきていた











まずは早朝国内線を2本乗り継ぎ
(Kavieng-Rabaul-Port Moresby)





次に首都ポートモレスビーから成田へ





順調に行けば夜には日本に到着するはずだった











ところがである





国内線を1本乗り終えると





到着先(Rabaul)のカウンターの係員の表情がかんばしくない











とりあえず予定のフライトは遅れている





それだけが私にはわかった











待ち続ける事3時間





預けたオレンジ色のスーツケースと、とてつもなく長いサーフボードが





私が待っている、待合室の目の前を横切っていく





長いサーフボードは右へ





オレンジのスーツケースは左へ





この状況なんかおかしくないですか???





しばらくたって今度は





サーフボードが左へ向かい始めた





これでほっと一安心





ところが窓際に向かい外を見ると、飛行機は右側にいる











やっぱりおかしい





係員に尋ねてみると「私の乗る飛行機はキャンセルになりました」と言われた





「はいっ!?」





「次の便あるの?」





「ありません」





「ここにほかされたらマズいことになるよ」





と私は直感的に思った





急に変な汗があちこちから出始めた











ここで負けては男がすたる





とりあえずできる限りを尽くす











すると





最終便で出発地(Kavieng)に戻り





そこから首都ポートモレスビーに向かう便はあるという











「それで行きます!」





係員に告げチケットの手配をしてもらう





一応とれたがWブッキングになるかもって言われてしまった











こうなったら一か八かに賭けるしかない





その便は夕方出発





今はやっと昼を過ぎたところ





時間が余る





そしてこの出来事でエネルギーをかなり使っていたので思いっきり腹が減っていた





昼ご飯を食べたい





そばにいる係員に相談してみる





「近くにレストランないですかー?」





「売店しかないよー」





「街に行けばレストランあるけどバスで数十分かかるよー」





ここの売店の食料(スナックとパンくらい)で出発まで数時間をこの場でしのぐのには





私は耐えきれなかった





一人でまるで知らない街に出るのも少々リスクがあった
(治安がさっぱりわからない)





何とか街に出たい





もう一度、今度は空港スタッフのボスにこの件を相談してみた





すると手下の空港スタッフが親切にも私に付き添ってくれるという





重たくていらない荷物を置いて、彼(ユニフォームを脱ぎ始めた)とともに近くの街に向かった





親切だけどいい加減な国ですね(笑)





DSC03577.jpg





空港を出てバスに乗る





DSC03576.jpg





といっても乗り合い1ボックスカー





地元民にまぎれ街に向かった





道ばたにはヤシの木が生い茂る





周りを見ても何もない





数分走ると建物が見えてきた





そして目的の街唯一のレストランに到着した












 





そこは





実際はただのフードコートであった





ここで2人分の昼飯を買い





ビーチで一気に平らげた





最初からとても遠慮していた彼(マイケル)





「何が食べたい」と聞いても





「いらない」の一点張り





しょうがなく同じものを2人分買う





いつも思うけどアジア(に入るのかな!?)の人々はとても遠慮がち





でもいざ食べ出すと彼は美味しそうに全部一気に食べてしまった





それを見て私は少しほっとした











食事の後、器用に新聞紙を使いタバコを巻くマイケル





IMG_1560.jpg





近くの観光スポットを教えてくれた





DSC03579.jpg





活火山
(煙が出ている)





DSC03580.jpg





座礁する戦艦

















そしてその後





お互いの夢を語りあい





楽しい食事の時間は飛行機の出発時刻とともに終わりを迎えた
















乗り合いバスに乗り再び空港に戻る





今度は下校時の子供達で賑わった





こちらを見て笑いかけてくる











まだ楽しい時間は続いているようだ











そしてついに出発の時が訪れた





マイケルと握手をして別れる











別れ際彼は言った











『GOOD LUCK!!』











彼のその言葉の通り





私の席は確保され





いつもより少し広いシートに私は座っていた











快適に国内線を乗り継ぎ





夜には首都ポートモレスビーに到着した











ここからはもうお手の物





空港のカスタマーサービスで事情を説明し





翌日の国際線の便に振り替えてもらった





当然今晩のホテルも手配してくれている





そして2度目の今回はスイートルームというおまけもついた





DSC03592.jpg





DSC03603.jpg





DSC03602.jpg






翌朝出発のため寝るだけの時間しかないが





睡眠を削りこの部屋を精一杯満喫した
(貧乏根性丸出し)





「1人で泊まる部屋ではないな」と





正直私は思った(笑)











そして翌日1日がかりで再度成田を目指した
(一旦オーストラリアに向かい、そこから日本に戻った)











こんな出来事は私は今までには経験がない











乗り継ぎがうまくいかなかったことで





いいホテルに泊まることができた





でも





そんなことよりも何よりも





知らない街のレストランに向かったローカルバス





そしてローカルレストランでのランチ





この時間は何ものにも代え難い私にとって貴重な体験となった











海辺でマイケルと語った夢











何気なく問いかけた私の言葉











「どこか外国に行った事ある?」











「ない」











その後の彼の表情はとても寂しいものであった











誤った質問をしてしまったとすぐさま自分を責めた











「You are Lucky Man!」











と彼は私に言った











確かに自分でもその通りだと思った











生まれる国が違うだけで出来ることに大きな差が出てしまう











こんな世の中でいいのだろうか。。。











でもこの状況は私には変えることができない











恵まれた環境を最大限に活かし何かに役立てるようにしなければと心の中で思った











それと同時に





彼らにあって私たちに薄れている本当の愛というものも彼との会話の中で感じていた











飛行機に乗れなくて過ごした数時間に





とても深くて貴重な体験が私自身に訪れたのであった















おしまい。。。














サーフィンスクール、愛知県名古屋発サーフィン体験スクールツアー
 

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Re:秘境に迷い込んだ

ステキな話!

なんだか、思ったことうまく言葉で表現できないんだけど。。。

いいですね!!
マイケルさんも、JUMBOさんも!!
  • Yossy
  • 2011/02/15(Tue)00:56:14
  • 編集

Re:Re:秘境に迷い込んだ

別れ際に握手した時の彼の顔、
とても笑顔が印象的でした!

こんな事が起こるのが行き当たりばったりの旅。
一生やめられそうにありません(笑)
  • 2011/02/15 10:45

無題


深いですね。。。
今の生活がどれだけ恵まれてるか。私達にできることはより多くの人に世界の現状を伝えること、
そして何らかの形で携わることができます。(たった100円で10人の子供助けれたり)

Jサンと夢を語ったことでマイケルの中にも新たな世界が生まれてたかもしれないですよ!そしてJサンも新しい世界が見えたのでは。。。
  • Saya
  • 2011/02/15(Tue)07:08:45
  • 編集

Re:無題

私たちは物質的には彼らより明らかに恵まれてますね。
ただそれに対峙するものには実際恵まれているかどうか。。。

お互いの夢に対する気持ちに少なからず変化が起きた事だけは確実にありましたね。
別れ際、マイケルが何か他人とは思えないような気分になりました。
もうこの先、会う事もないだろうけど、この出来事は私の心の中に一生刻まれてると思います。



  • 2011/02/15 10:53

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男性
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1971/12/09
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184cm 65kg
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